ルノルマンカードはとっても可愛い絵柄が特徴ですが、ときにネガティブな意味合いをもつものも存在します。そのなかのひとつがこの〝棺〟。
自分が占ってもらうときに、できればネガティブなカードは出て欲しくないな~と思うもの。
ですが、カードの意味を読み解ければ、それはもしかしたら明るい未来につながるかもしれません。
〝棺〟のカードを深く読んでいってみたいと思います。
過去を表す位置にこのカードが出た場合、直接的に「死」の意味を表していることもあります。
身近な、大切な人の死を体験した人もいます。
誰もがいつかはこの世界を去るわけですが、残されたわたしたちにはとてもつらくて悲しい体験です。
でも、亡くなった方は、きっとそのときまで懸命に生きていらしたと思うのです。
その体験は、わたしたちにとって必要なものであったとして、自分に残された時間をどう過ごすのか考えるきっかけになったり、自分にとって大切なものがなにか気づくきっかけになったり、なにか大切なことを教えてくれているかもしれません。
カードに出るくらい、あなたにとって大切なできごとだったのかもしれませんね。
現在を表す位置にこのカードが出た場合、あなたの人生が終わるというよりは、生まれ変わるタイミングであることを教えてくれているのかもしれません。
体は生きているけれど、心が死んでいる状態だったりすると、五感が鈍くなったり、感情が鈍くなったり、好きなものも食べたいものもわからなくなったり、自分にとっての幸せってなんだっけ?という感覚になったりします。
まるで生ける屍のようになってしまっているのかもしれません。
大人になると、いろんなことを我慢して、それが普通だと思って生きている人たちがとっても多いです。
自立心や自制心をもって生きることは大切なことですが、自分の気持ちをないがしろにしてしまっては、人生を楽しんで生きるのはちょっと難しいかもしれません。
自分の、人生をかけたくなるくらいほんとうに望んでいるものを諦めていませんか?
今が、生まれ変わるタイミングなのかもしれません。
未来を表す位置にこのカードが出た場合、重要な変化を暗示することがあります。
人間関係ががらりと変わったり、職場が変わったり、住むところが変わったりするかもしれません。
何かを新しく始めようとするとき、一度それを終わらせる必要があります。
今いるステージからの脱却と、新しい生活の始まりを知らせてくれているかもしれません。
さらなるステージアップを図るには、そのときの心持はとても大切です。
自分がどういう未来へ行きたいのかを、きちんと見つめることが必要です。
未来がどうなるかということは、誰にもわからないことですから、不安や怖さはあって当然ですが、不必要に怖がりすぎていると、怖い未来へステージチェンジするかもしれません。
カードの図柄だけ見て怖がってしまったら、少々もったいない気がします。
大きく変化できるとしたら、どんな未来へ行きたいですか?
かつて棺は高級なものでした。
身分の高い人しか使えなかったものなので、貴族や経営者などという意味もあります。
あるいは人間が横たわるところからベッドを連想して読み解くこともあります。
ただ絵柄だけをみると怖く感じる棺ですが、いろいろな読み方ができるものです。
ネガティブなカードが出たらそこで終わり…ではなく、そこから自分がどう感じて、ほんとうはどうしたいのかな?というところにつなげていくことで、自分が望む幸せをつかむことができると思います。
ネガティブなカードが出たときこそチャンスかもしれません。